山形ワイヴァンズ・川邉亮平インタビュー「期待に応えたい…」 │ エクストラパス (ExtraPass)

レバンガ北海道を退団し、自由交渉リストに掲示されていた川邉亮平が、山形ワイヴァンズと契約締結というリリースが10月15日に飛び込んできた。

この度、山形ワイヴァンズは、川邉亮平選手との2020-21シーズンの選手契約を締結しましたのでお知らせ致します。川邉亮平選手は10月16日（金）・17日（土）のアウェー・越谷アルファーズ戦から出場可能となります。#山形ワイヴァンズ https://t.co/XnMLJ30Nty pic.twitter.com/2kqa1ZqdHw
— パスラボ山形ワイヴァンズ (@wyverns_y) October 15, 2020

レバンガ北海道で特別指定選手時代から川邉の活躍を長らく観てきた身としては、今シーズンの契約が決まらず心配もしていたが、今回の契約には胸を踊らせた。

「新天地山形で彼がプレーでどう存在を示すのか見届けなくてはいけない…」

そんな気持ちで、初戦となった越谷アルファーズ戦に足を運んだ。

1. 「初日からここまで出場するとは…」
2. ライコビッチ「素晴らしい才能を持っている選手」
3. 「持ち味はどのチームに行っても変わらない」
4. 山形ワイヴァンズ年内ホームゲーム開催日程

「初日からここまで出場するとは…」

川邉のプレータイムは19分15秒。4得点3リバウンドというスタッツだった。

最後の最後までもつれたゲームとなったが、70-67で惜しくも山形の敗戦となった。

前半の出場は3分38秒と伸びなかったが、後半の大部分はコートに立っていた。

試合終盤のクラッチタイムにもコートに立ち続けたのを観て、リリースされていなかっただけで随分前からチームに合流していたかと推測したが、実はまだ2回しか練習に参加していなかったと聞き驚かずにはいられなかった。

本人も想定以上のプレータイムに驚いたようで試合後に「自分でもビックリしました。少しずつ試合に慣れていってプレータイムが増えていくと思っていましたが、初日からここまで出場すると思っていなかったので、期待されていると感じました。その期待に応えたいと思います。」と振り返った。

少ない練習での出場と聞くと戦術の理解が心配になるが、「システム的な部分は勉強しているところですが、コート上で他の4人に動きを確認しながらプレーしました。逆にそういうコミュニケーションが円滑に取れているので、いいチームだと感じています。」と言う。

確かに山形のベンチは試合を通じて、とても雰囲気がよく川邉もベンチにいるときには盛り上げようとする姿が見られた。「初めてワイヴァンズのベンチに入ったが、みんな盛り上げようとする気持ちが伝わってきました。それはレバンガにも通じるものがありました。試合に出ている5人を後押しできるように、意識してやっていました。」

ライコビッチ「素晴らしい才能を持っている選手」

公式戦は3月以来であるし、契約が決まらない中で練習も満足にできなかったことは山形のヘッドコーチ・ミオドラグ・ライコビッチも理解した上での起用だった。

「エナジーは素晴らしかったが、まだ馴染んでいない部分もあった。川邉には高いレベルでの活躍を期待しているからこそ、私も彼に対して我慢しなければならない部分はある。3月からちゃんとボールを触っていないのも理解している。性格もいいし、素晴らしい才能を持っている選手なので、期待している。」と記者会見で話してくれた。

川邉自身も遅れを取っていることを口にした。「他の選手は開幕戦から出場している中で、自分だけ出場していなかったので、前半は特に自分が思っている以上に体が動きませんでした。これから徐々に試合感を戻していってチームに貢献したいです。」

4Qで一度ベンチに戻ったときに、もしかしたら今日はもうコートに立たないのかしれないと思ったが、ベンチにいる間ライコビッチHCから激しく指示を受け、すぐにコートに戻ってきた。一体どんな指示だったのか？

「具体的な指示というよりも、自分が期待通りに動けていませんでした。ハードワークも足りていなかった…自分のマークマンのところでリバウンドを取られていたので怒られただけでした。」と反省を語っていたが、端から見ればリバウンドやルーズボールなど充分にハードワークしていると感じた。

「持ち味はどのチームに行っても変わらない」

「自分の持ち味はどのチームに行っても変わらないので、それをいかに表現するかだと思っています。ヘッドコーチからもドライブからのレイアップやパスを積極的にやるように言われていますし、自分もそれが得意なプレーだと思っています。今日はそれが出来た時もあったし、ミスになってしまった時もありました。」と自分の持ち味を改めて表現することを語った。

最後に「負けてしまったことは残念ですが、悔しさをバネにして今後の試合は勝っていきたいと思いますので、ホームでの試合では温かい声援で迎えてくれれば嬉しいです。」とファンに今後の活躍を約束してくれた。