2021年2月7日 とどろきアリーナにて、20-21シーズン第20節
川崎ブレイブサンダースVSシーホース三河のゲームが行われた。
3pt試投率リーグ3位の川崎に対し被3pt試投割合リーグNo1の三河がどのような対応を見せるか。
古豪同士の対決をExtrapass分析担当しんたろうが徹底解剖したいと思う。
ちなみに私はとどろきアリーナ初参戦となり、約2ヶ月振りの現地取材ということで若干の緊張感を持ちつつ会場入りした。
※選手写真は川崎ブースターである メイ(ρω・`).。o○ 様( @t_p3may)にご提供頂きました。誠にありがとうございます
GAME1 あらすじ
簡単なスタッツは以下の通り
川崎 | 三河 | |
3FG決定率 | 54% | 22% |
2FG決定率 | 62% | 51% |
FT決定率 | 75% | 64% |
eFG% | 71% | 46% |
ORB獲得率 | 33% | 18% |
DRB獲得率 | 82% | 67% |
AST割合 | 76% | 35% |
TOV割合 | 25% | 19% |
ポゼッション | 72 |
川崎は藤井・辻・長谷川・ヒース・ファジーカスのスタート。
対する三河は コリンズワース・川村・金丸・ガードナー・シェーファーと今期不動のスターター。
三河はドライブからのキックアウトを警戒したいところ。
ゲーム最初の得点はガードナーのローポストから。今季の三河ではなかなか珍しい立ち上がりを見せた。
川崎は早々に5outオフェンスを仕掛ける。
0サイドを作った上で、辻ーカスのサイドピック&ロールからの得点やサイドチェンジからアタック、トランジションからピックを待たずにドライブなどでDF収縮を誘い、キックアウトロングクローズアウトを狙う。
対する三河はコリンズワースのドライブをファーストオプションにそこからペイントへアシスト、キックアウトから3ptを狙っていく。
最初に主導権を握ったのは川崎。ロングクローズアウトを狙い、ドライブ。さらに三河のローテーションミスも目立ち3ptを好調に決める。
三河はピックにかかった後のヘッジやコンテイン(ソフトヘッジ)のコミュニケーションが悪く2on1を作られるなど苦しい展開。
コリンズワースのドライブはスタントやスイッチで川崎に対応され、1stクオーターが終了
2Qは三河コリンズワースがベンチ。長野・柏木の2人をガードに据える。
三河はガードナーをトップでボールを持たせ、金丸をガードナーとのスクリーンやハンドオフで生かす戦略を取るも長谷川がスクリーンの間に入り、3ptラインで仕事をさせずミドルレンジを打たせられる。
対する川崎はアギラールを3ptラインに立たせることでガードナーをペイントで守らせない。その隙に逆サイドでピック&ロールからヘルプに入らせ、ゾーンアップした三河DFに対しウィークサイドプレイヤーがスクリーンをかけオープンシチュエーションを作りながらスコアする展開。
三河は金丸にボールが入らないため逆サイドで柏木・ウィディングトンのピック&ロールからパスワークで加点するも出しどころなくターンオーバーが嵩む。
長野のボールプッシュから活路を見出すも川崎のタイムアウトで修正され、ベンチへ下がる。攻め手がない三河は19点の大量ビハインドで前半を終えた。
後半は安易にヘルプDFに入らなくなった三河に対して、
ファジーカス・カルファニ・ヒースのビッグラインナップ起用でカルファニのミスマッチをフレックスで動かしながらアングルチェンジでパスを入れダブルチームを誘う戦略をとった川崎。空いた川崎の選手への良いヘルプバックで数ポゼッションのミスを誘うもオフェンスが噛み合わず反撃ができず。
残念ながら三河反撃は無く30点という大差が着いたゲームであった。
GAME2 第1クォーター
ディフェンスを動かされ痛い敗戦となった三河、シュートタッチを維持したい川崎。注目の第2戦のスターターは変わらず
川崎:藤井 祐眞 辻 直人 長谷川 技 ジョーダン・ヒース ニック・ファジーカス
三河:カイル・コリンズワース 川村 卓也 金丸 晃輔 ダバンテ・ガードナー シェーファー アヴィ幸樹
1Qにおけるショットチャートとセットオフェンス内訳は以下の通り。
■セットフェンス内訳
【川崎】
ピック&ロール エントリーセット 3回
ハンドオフエントリーセット 1回
ポストアップ スプリット 2回
Horns系セット 2回
AI系セット 2回
アーリー・ディレイ系セット 2回
【三河】
ピック&ロール エントリーセット 3回
ハンドオフエントリーセット 1回
ポストアップ スプリット 6回
フレックス系セット 2回
アウェイエントリーセット 3回
川崎ボールでティップオフ。ヒースと辻のウィングピック&ロールからサイドを変えて藤井へファジーカスがステップアップスピックをかける。ファジーカスのピックとの間にギャップを作ったシェーファーは仕方なくドロップDFを選択。
その動きを見たファジーカスがポップアウトしオープン3を決める幸先の良いスタート。
対する三河はawayスクリーンから金丸のポストアップ(VS藤井)を選択。ミドルレーン側にファジーカスがヘルプしたためベースラインにターンしミッドレンジジャンパーを決める。
昨日と違い、藤井とファジーカスのハンドオフから連続で3ptを決める。
(長谷川・藤井・ファジーカスの ChicagoAction)
コリンズワースと金丸のスイッチコミュニケーションに乱れが生じている。
三河も金丸のポストアップからキックアウトし加点。1ゲーム目とは違った展開を見せる。
同じセットを互いに繰り返しながら3分が経過する。
金丸のポストアップに対し藤井が強烈なディナイで持たせなくすると、コリンズワースのハイピックからの展開へ変更。ターンオーバーも絡めて三河がリードを奪う。
川崎もここで初めてHornsを使う。シェーファーのヘルプがペイント深く入る傾向を見抜きファジーカスが外へ開きロングクローズアウトをアタックする戦略へ変更した。
3ptやフリースローを絡めて残り5分で川崎4点リード。
コリンズワースとシェーファーのピックアンドロールが決まり始める。
流れを渡したくない川崎はトランジションからPistolAction(辻・藤井・ヒースのハンドオフ+フレアスクリーン)から3フリースロー獲得。
川崎はベンチが動く。コリンズワースに対応をしていた長谷川をマティアス・カルファニへ変更しコリンズワースのマークを引き継ぐ。
さらに同じくシェーファーの深いヘルプを逆手に取り、ファジーカスがオープン3を決め最大6点差とした。
しかし三河もポストアップをデコイにしながら、好調なコリンズワースとシェーファーのピックプレーで加点し残り3分で2点差へ迫る。
ここで川崎佐藤HCが再度動く。藤井・辻がアウトし篠山・熊谷がイン。
ここからカルファニのポストアップ(VS川村)戦略への変更が的中し、ダブルチームのローテーションをパスで崩し連続得点。
残り2分25秒、三河鈴木HCがタイムアウトを要求。
金丸を下げ、柏木をコートイン。
カルファニにボールが入った瞬間にガードナーがダブルチーム、ヒースへはコリンズワースがディナイすることでパスコースを塞ぎ川崎ターンオーバー。
タイムアウトで見事にディフェンスを修正した。
21−21同点でクオーター終了。
GAME2 第2クォーター
1Qにおけるショットチャートとセットオフェンス内訳は以下の通り。
■セットフェンス内訳
【川崎】
ピック&ロール エントリーセット 5回
ハンドオフエントリーセット 1回
ポストアップ スプリット 2回
Horns系セット 3回
AI系セット 1回
アーリー・ディレイ系セット 4回
【三河】
ピック&ロール エントリーセット 1回
ハンドオフエントリーセット 1回
ポストアップ スプリット 4回
フレックス系セット 1回
AI系セット 2回
Floppy系 1回
Wheel Action 1回
1Q終わりと同じメンバーでスタート。
三河はFlexセットを使う。ターンオーバーにはなったものの、ズレはできており1Qとはまた違った戦略が垣間見える立ち上がり。
川崎は篠山がユニフォームの胸元を引っ張るサインをコール。Horns Flareからシェーファーのロングクローズアウトを狙いスコア。
スコアは許したものの、シェーファーが戻るまでの間に他のウィングプレイヤーがファジーカスにスタントするなど、三河のディフェンスに修正がなされていた。その後のポゼッションに上述のDFで三河がスティール。
両チームポゼッション毎に違ったセットを見せ互角の勝負で3分間が過ぎる。
川崎がここからペースアップ。トランジションで三河が正規のマークマンを捕まえる前にミスマッチを攻撃。カルファニ・藤井が入ることでその意思を明確にしていく。そのアーリーオフェンスでコリンズワースが2ファウルになったところで
川村とウィディングトンがコートイン。シェーファー、コリンズワースがベンチへ。川崎も増田がイン。
入った増田がコーナー3、ターンオーバーを奪いオフィシャルタイムアウト。
三河はタイムアウト後にガードナーをトップに置いて柏木とのピック&ロールやシューターへのスクリーン、シューターとのハンドオフ、ポストアップなどチームオフェンスを循環させる起点に使い始め、残り3分で同点に。
このタイミングで大塚をコートインさせよりスモールラインナップへ変更。
金丸のポストアップで再度スコアしたところで川崎タイムアウト。
ファジーカスをコートインしカルファニ・ヒースとのビッグラインナップへ切り替えた。
ガードナーがスイッチやヘッジに出はじめる傾向をみてヒースへアリウープ。
次のポゼションではガードナーのDFを突くためにファジーカスがヒースへボールスクリーンをかけるよう指示。オフェンスリバウンドから得点。
残り39秒、川崎が最後のタイムアウトとる。Pistolオフェンスからクイックヒッターを選択。最後の2ポゼッションを連続で三河からターンオーバーを奪い3点を追加し5点差で折り返した。
GAME2 第3クォーター
■セットフェンス内訳
【川崎】
ピック&ロール エントリーセット 2回
ハンドオフエントリーセット 6回
ポストアップ スプリット 2回
Horns系セット 3回
アーリー・ディレイ系セット 3回
【三河】
ピック&ロール エントリーセット 3回
ポストアップ スプリット 1回
Away系セット 5回
AI系セット 2回
Floppy系 1回
アーリー・ディレイ系セット 2回
三河はスターターへ戻し、川崎は長谷川をカルファニへの変更以外はスターターのラインナップ。
三河はコーナーの選手へスクリーンをかけるAweyセットを中心に展開しサイドチェンジを絡めながらスコア。
対する川崎は同じセットを織り交ぜ始める。(辻がスクリーンを使いながらファジーカスからハンドオフを受け、ピック&ロールやスペインピック、ポストアタックへつなげる)
ターンオーバーを交換しながらスコアが動かない時間が続くが、残り7分から上記のセットからファジーカスの3pt、藤井のオープンショット(リバウンドからファジーカスのAnd1)が生まれ徐々に効き始める。
残り5分、鈴木HCは上記のセットの対応およびオフェンスリバウンド対策のためにタイムアウトを要求。三河12点ビハインド。
ガードナーをベンチで休ませる。
Floppyセットから金丸のスコアが生まれた後、上記の川崎のセットに対しシェーファーがディフレクションしDF修正を見せつけた。
川崎がアーリーオフェンスとセカンドチャンスで加点、コリンズワースのドライブがターンオーバーになった返しで速攻を決められ14点ビハインドとなったところで鈴木HCが再びタイムアウト。
三河はATOセット(両コーナーでのAway)から金丸がフリースローを獲得の後、アーリーオフェンスや珍しい形のHornsからウィディングトンが3を決める
川崎はファジーカスを起点に連続でスコア。
最後のポゼッションは、シェーファーのハードヘッジに対するウィディングトンのケアが遅れ、篠山・ヒースのアリウープがAnd1で決まり14点川崎リードで最終クオーターへ。
GAME2 第4クォーター
■セットフェンス内訳
【川崎】
ピック&ロール エントリーセット 4回
ハンドオフエントリーセット 2回
Flex系 2回
Horns系セット 2回
アーリー・ディレイ系セット 1回
【三河】
ピック&ロール エントリーセット 4回
ポストアップ スプリット 1回
Away系セット 5回
AI系セット 2回
Flex系 3回
Wheel Action 1回
Floppy系 1回
アーリー・ディレイ系セット 2回
加藤 寿一がガードナーの正面から何度も肩を叩き「大丈夫、大丈夫」というような声をかけていた事が印象的だったクオーター間のブレイクが明け、
追いかける三河は長野を1番に、2番に柏木、川村、ウィディングトン、ガードナーと言う思い切ったラインナップで開始。
三河は両サイドが上下にスクリーンをかけ選手を動かすWheelActionから柏木がファールを受け、長野とガードナーのピック&ロールでターンオーバーという厳しい幕開け。
川崎はヒースのバックドアに篠山がアリウープパスを出し10個目のアシストを計上。
しかしここから三河はこのクオーターの鍵となるオフェンスムーブを展開。
本来スクリナーとなるはずのウィディングトンへ川村がスクリーンを仕掛け、川崎DFのスイッチミスに乗じオープン3を決める。
佐藤HCはこのムーブを見てすかさずタイムアウトを要求(残り9分7秒)
続いての三河のオフェンスではウィディングトンが柏木へスクリーンをかけ外に抜けると見せかけてInvert。またしてもウィディングトンがオープン3をメイク。早々に10点差。
川崎はハイピックからスイッチを作り出し、アギラールのダイブに篠山が11本目のアシストパスを合わせる。
このオフェンスはスコアされたものの、三河は狙われていたガードナーのヘルプ(スタント)ムーブに対しウィディングトンが隙なくゴール下へ入る事でパスコースを解消していく。
この修正に対し川崎はエンプティーサイドを作りウィングでピック&ロールする事でウィディングトンをヘルプ不能にし三度ヒースのアリウープダンクが決まる。
返すは、外を意識させつつ柏木・ウィディングトンのコンビプレー、
ウィディングトンの外を意識させつつ川村の3ptで7点差に迫ると、流れを変えたい川崎は藤井・ファジーカスをコートイン。
しかし流れは三河。長野・ガードナーのDragアーリーオフェンスが決まり5点差でオフィシャルタイムアウト。この時点で4Q三河は18得点。
タイムアウト明け川崎は徹底してガードナーがヘルプしたサイドに対し攻撃。ヘルプバックが遅れ4個目のファールを計上してしまう。
三河はガードナーを下げず続行。そのガードナーがドライブ、ポストアップで起点となりウィディングトンのAnd1へ繋げ、残り3分2点差まで追い上げる。
川崎は丁寧にファウルをもらいながら1ポゼッションゲームを維持していたが、残り2分、ウィディングトンへ川村がスクリーンを仕掛けるあのムーブを展開、ウィディングトンがDF二人を引きつけたためオープンになった川村が3ptを決め同点。
しかし残り1分でショットクロック1秒のELOBから藤井がレイアップを決め4点差とする。
ガードナーが2点返し2点差とした残り35秒で川崎がタイムアウト。
鈴木HCは金丸を入れず、オンコートメンバーでの勝負を選択。
佐藤HCもメンバー変更はせずにバックコートからオフェンスを再開。
篠山はHornsセットから2枚のスクリーンをファジーカス・ヒースの順に使う。
長野がアンダー、ガードナーがヘッジした瞬間に空いたヒースがダイブ。ガードナーがヒースに引っ張られ1歩下がったギャップを見逃さない篠山が勝負を決めるプルアップ3を沈める。
三河タイムアウト。満を侍して金丸投入。
サイドラインからのインバウンズ。クロススクリーンで金丸のコーナー、ダウンスクリーンでトップの川村が見えるFlexを展開。川村にパスが渡ったところを藤井がファウルしてしまい2FT。返すファジーカスのFTが1本外れ、川村のクイックヒッター3に対し、カルファニもファウル。3本のフリースローをしっかりと決め1点差とする。ファウルゲームから藤井が2本決め3点差とし、4.5秒でラストショットはこの日当たっている川村に託されたがブザー。
見事川崎ブレイブサンダースが接戦を勝利した。
最終スタッツ
川崎 | 三河 | |
3FG決定率 | 36% | 46% |
2FG決定率 | 60% | 63% |
FT決定率 | 84% | 100% |
eFG% | 57% | 65% |
2pt試投割合 | 54% | 54% |
3pt試投割合 | 36% | 34% |
2pt得点割合 | 52% | 47% |
ペリメタ得点割合 | 4% | 9% |
3pt得点割合 | 31% | 32% |
FT得点割合 | 17% | 20% |
FT獲得率 | 27% | 33% |
PitP割合 | 48% | 39% |
SCP割合 | 19% | 3% |
FBP割合 | 7% | 8% |
PfT割合 | 20% | 12% |
ORB獲得率 | 42% | 17% |
DRB獲得率 | 83% | 58% |
AST割合 | 76% | 64% |
TOV割合 | 15% | 18% |
ポゼッション | 73 |
川崎の驚異的なオフェンスリバウンド獲得率とアシスト割合。
eFG%は三河が高かったものの、それ以外の数値で上回り川崎が勝利。
記者会見
※しんたろう質問部分抜粋
【鈴木貴美一HC】
「出だしは重い入りだったが、最終的には我々の動きができていました。ただ、勝てなかったので非常に残念です。ゲームは40分の勝負なので、負けは負け。このようなゲームも勝ち切ることができるように、練習から頑張りたいと思います。(敗因としては)まずミスが多かったことと、最大の悪かったところはリバウンドです。勝負どころで、ゴールの近辺に落ちたボールをことごとく取られてしまったことが一番良くなかったと思います。」
しんたろう「今日は1Qから、コリンズワース選手のPnR、金丸選手のポスト、両シューターのFlex、柏木選手のAwayなど様々なオフェンスを試していましたが、最終的に長野選手とガードナー選手のPnRとウィディングトン選手へのInvertに行き着いた理由を教えてください」
鈴木HC「先週やっていた動きを行なったが、川崎がしっかり封じてきて、我々も調子が悪いところもあり、止められた。ここにきて自分たちが持っているものを変えないと、アジャストしないとならないと思いやりました」
しんたろう「ガードナー選手が好守共に攻められTOVも喫し前半にうなだれてコートを去るシーンがありました。精神面、戦略面でのケアはあったのでしょうか」
鈴木HC「慌ててプレーしてしまっていたので、もっとリトリート(下がりながらギャップを作る)すればよかったんですけど、あえてガードナー選手の部分はケアをせずに他の選手の違うスクリーンで行こうと指示しました。まだそこでミスをするということは甘いところがあったなと思った。状況によって違うオフェンスをやって点をとるかということを常に考えている。DFも必要だがオフェンスのチームなのでアジャストの部分をより考えた。」
【金丸晃輔選手】
「今日の出だしは良かったですが、後半の入りのDFローテーションで対応できなくフリーで3を打たせてしまい、それが気持ちよく入ったことで点差をつけられ、最後は良くカムバックできた。勝つチャンスはあったと思うが大事なところのターンオーバーなどが致命的だったと思う」
しんたろう「細かいことを聞いてしまいますが、1Qでポストアップを何度か行い、上手くいかなくなって、2Qの終わりでビッグマンが3ptの外にいて川村選手がローポストにいるという状態で再度ポストアップしていたが、チームの指示があったのでしょうか、個々の判断だったのでしょうか」
金丸選手「あれは個々の判断で行いました。スクリーンを使うとスイッチされてしまっていてシュートが打てない状況があったので、そうなるとミスマッチがあったのでポストアップして簡単に2点を取れるような選択をしていました。」
【佐藤賢次HC】
「まずは久しぶりのホームで同一カードで連勝できて良かったと思っています。今金丸選手お話ありましたが、金丸選手のところを40分DFできたことは3Qまでは非常にいい内容のゲームだった。あとリバウンド。チームで取り切ろう、苦しい時は弾いてチームで取り切ろうと掲げていた目標だったので三河ORを4本で抑えられたことは良かったと思います。ただ第4Q、もう一つやられてはいけなかったウィディングトン選手のオフボールから連続で3pt,しかも同じようなアクションでオープンを作られていたのでタイムアウトで指示は出しましたが、ああいったところは課題だと思いますしもう少しソリッドに戦っていけるようにならないとという課題もあったゲームでした。アウェイで連戦がありますがいい試合ができるようにチームを作っていきたい。」
しんたろう「細かいことですが、昨日は1Qからウィングでの辻選手とファジーカス選手のPnRを使っていた印象です。今日は3Qなんども同じセットを使っていたように見受けられていて…(ここで佐藤HCが天井を見つめ思案し始める)あ、藤井選手のスクリーンを使って辻選手が上がりファジーカス選手のハンドオフを受けてスペインピックみたいなオフェンスを3Qから使い始めた意図をお聞かせください」
佐藤HC「昨日はエンプティーコーナーを作ってサイドPnRが有効だったのですが、今日はそこを三河がアイスしてきて、スクリーンを使わせないように徹底的にボールマンのディレクションをされていて重くなっていたので自然と行わないようになっていたのかなと思います。
あとは相手のプレッシャーが強くその場所までアーリーの形でそこまで行こうというのが最初の目標なのですが、そこまでボールが行かなかったというのもあるかなと思います。
3Qのスペインピックのプレイは選手が判断してコールしたプレイなので、ゲームプランの中ではスペインピックが効くという話はあったが、判断したのは選手で一つ上手くいったので続けて使ったというところではないでしょうか」
しんたろう「これも細かいことですが、三河のガードナー選手のDFが前に出る、下がりながらもドライブに一歩ヘルプへ出たりという動きが多かったように見えましたが、そこを徹底的に攻めていた。裏からのヘルプにバックドアしたり、キックアウトさせたりしていた印象でしたがゲームプラン通りでしょうか」
佐藤HC「はい。元々用意していた、集めたスカウティング情報の一つで、ガードナー選手のところでオンボールスクリーンを使うというところは一つのプランでした。特に昨日我々のがシュートが入っていたので高い位置に出てきていたというのはあると思いますが、そこでいいアリウープもできたし、選手たちが裏をついてくれたと思います」
【川村卓也選手】
「1stQからしっかり自分たちの戦う姿勢は見せられたと思います。その中で川崎のストロングポイントであるヒース選手のダイブやロブへのケアが1試合通してできなかった。自分たちがオフェンシブなチームであっても、90点のゲームをやっていては勝つのは難しいのでディフェンスの強度連携を再確認し次のゲームに備えたい。そいった面で川崎は一枚上手だったように思う」
【藤井 祐眞選手】
「難しいゲームになることは、今朝のミーティングから言われていましたし、昨日と違うゲームなると思って挑みました。やはり相手は違う戦い方をしてきたが、3Qまでは自分たちのやるべきとを遂行できて、いいゲ試合ができたと思うのですが、終盤にやられてはいけないところで、やられてしまったり、課題は残る部分があったので今後に生かしてステップアップしていきたいと思います」
しんたろう「本日20得点の大活躍をされていました。見ていると、コンリンズワース選手や金丸選手につき、篠山選手とオンコートの時間帯もあり、3Qからはスクリナーの役割を担っていたように思えました。チームから与えられた役割、ご本人はどういったゲームプランで臨まれましたか?」
藤井選手「僕が、昨日と同じように金丸選手にタイトついて、好きにやられないように。そしてコリンズワース選手はサイズもありリバウンドも強いので、ガードがつくよりも3番選手が付いて不利を無くす方向でコーチ陣と話をし、出だしからそうだったのですが、三河は逆に1番を1番が、3番を3番がつくパターンだったので、トランジションの中でマッチアップが変わってしまうところが何回か起こってしまったので、マッチアップが変わったりはしました。」
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