6月26日、東京のスポル品川大井町にて滋賀レイクスターズ狩野祐介選手のシュートクリニックが行われた。(主催・狩野祐介選手後援会、協賛・スポルディング・ジャパン株式会社)
Bリーグ屈指の「ピュアシューター」である狩野祐介選手から実際に指導を受けられる貴重な機会に、子供から大人まで多くの選手がクリニックに参加した。
スキルや経験を伝えていく活動を継続して行きたい。
ExtraPassは今回、クリニックの前に狩野祐介選手に取材をさせて頂いた。
取材の中で、狩野祐介選手は「これまで、このようなクリニックをやってこなかったので、今回をきっかけに自分のスキルや経験を伝えていく活動を継続して行きたい。」というご自身の考えを教えてくれた。
Bリーグが誕生し、バスケットボールの注目度は年々と高まっている。
狩野祐介選手も「自分が子供の時にプロ選手と触れる機会はなかったので、子供達と交流することは子供達にとってものいいことですし、自分にとってもいいことだと思う。」
とクリニックなどの活動に対する気持ちを聞かせてくれた。
実際にクリニックでは、目の前で日本トップレベルのプロ選手の言葉やプレーに、参加した子供達は目を輝かせていた。
楽しむことの大切さ
狩野祐介選手はクリニックを始める前に参加者を集め、こう言葉をかけた。
「今日は一緒に楽しみましょう!」
実際に行われたメニューはアップなどもグループやチームを作って、楽しみながらも、スキルアップ、また判断力の向上など、バスケットボールに必要な要素が様々なところに組み込まれていた。
参加者が楽しみながらも、必要なタイミングで狩野祐介選手の言葉によって、大事なことを吸収して行く様子は、実際に参加していて、「納得」が得られる時間だった。
自分のシュートを見つけること
クリニックは最後にメインのシュートに移った。そこで狩野祐介選手が繰り返し伝えた言葉が「自分のシュートを見つけること」だった。
個人的には、非常に強く共感した。バスケットボールにおけるシュートという動きは非常に地味なものだと思う。
何度も何度も繰り返し、その都度ポイントを確認し、自分自身と向き合う。
その中で自分のシュートを見つけて行く。
実は1番大切なことは、この「自分のシュートを見つけて行く」までの自分自身と向き合う姿勢だと私は考えている。
言葉にすると簡単であるが、この言葉をBリーグ屈指の「ピュアシューター」である狩野祐介選手から聞けたことは、参加者たちにとっては非常に心に刺さるものだったのではないだろうか。
プロ選手が伝えることの価値
最後に狩野祐介選手に今回のクリニックのメニュー構成について聞いた。
「楽しめることを念頭に置いた。シュートだけだと少し堅苦しくなる可能性がある気がした。」
という言葉が返ってきた。
バスケットボールとは基本の繰り返しが大切だと言われる。
実際、その基本の繰り返しは面白みが少なく、地味なことが多い。
しかし、今回のようにプロ選手が伝えてくれること、また楽しさを念頭に置いて伝えてくれることによって、基本の大切さ、重要性は確実に参加者に伝わっていたと感じた。
狩野祐介選手が伝えてくれた言葉は、バスケットボールを頑張る子供達やBリーグを追いかける大人達に強く心に響いたと感じる2時間だった。
ぜひ、今後も狩野祐介選手のコート外での活躍、また迫る新シーズンでの活躍を期待するとともに、ここから狩野祐介選手のような未来のBリーガーが誕生することを楽しみにしたい。
記事:エクストパス 宮本將廣
狩野祐介(かりの・ゆうすけ)
Bリーグ 滋賀レイクスターズに所属するシューティングガード。福岡県出身。福岡第一高校から東海大学に進学し、4年次には全日本大学バスケットボール選手権で優勝、キャプテンも務めた。
当時NBDL所属の東京エクセレンスに入団し、オールスターにも出場。2016年Bリーグ誕生とともに滋賀レイクスターズに加入し、キャプテンも務め、チームの中心選手として活躍。今シーズンの活躍にも期待がかかる。