スラムダンク奨学金8期生の猪狩渉とB1琉球ゴールデンキングスの船生誠也が、四家魁人(18歳 福島南高校卒)の海外挑戦をサポートをすることを自身のSNSで発表した。
猪狩渉は福島県いわき市出身の24歳のポイントガード。
福島県のいわき市立中央台北中学校から秋田県立能代工業高校に進学。高校時代、出場機会は少なかったが、同じ東北出身で交流があったB1滋賀レイクスターズの村上駿斗がスラムダンク奨学金の7期生として、留学したことに影響を受け、自らも奨学金に応募し、合格。アメリカへ留学をした。
帰国後は、地元福島ファイヤーボンズに入団。2019年に契約を満了後、単身渡米し、アメリカGリーグのトライアウトに挑戦。最終選考の30人に名を連ねた。
後輩想いで、アメリカに渡る後輩達へも積極的に声をかける一面や、地元福島への想いが強く、近年の台風、豪雨被害への被災地支援やボランティア活動なども積極的に行っている。
船生誠也は福島県いわき市出身の26歳のスモールフォワード。
前橋育英高校から青山大学に進学し、アイシンシーホース三河(現B1シーホース三河)に入団した。Bリーグ初年度の2016年に名古屋ダイヤモンドドルフィンズに移籍し、2018年には富山グラウジーズに移籍。今シーズンから琉球ゴールデンキングスで活躍している。
今回の海外挑戦のサポートに関して猪狩渉は
「四家魁人選手は私のミニバス、中学、高校、そしてアメリカでのプレーを見て育ちました。
彼は中学時代から福島県No.1プレイヤーとして活躍し、実際、複数の日本の大学からもオファーをもらっていましたが、本気でNBAを目指すために今回の挑戦に至りました。
彼の挑戦を応援したいと同時に、彼の存在は、「NBA選手になる」という私自身の夢への原動力にもなっていました。
今回の留学にあたってたくさんの方が協力してくださり、応援してくれました。この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思います。
もちろん、その中には批判もありました。しかし、自分が得た経験を同じ熱量を持った次の世代へ繋いでいく。それこそが夢を追う自分たちに与えられた使命のように感じています。
応援してくれる、支えてくれる皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに、私も彼も「NBA選手になる」という夢を追いかけていきたいと思います。」
とコメントした。
スラムダンク奨学金の創設者である井上雄彦先生など、猪狩渉自身も多くの人のサポート、支えにより掛け替えのない経験をできたことが、海外挑戦サポートを始めるきっかけとなった。
今回、海外挑戦をサポートをする側にもなったわけだが、自身の挑戦を諦めたわけでは決してない。
今までもこれからも彼らの夢は「NBA選手になる」ことだ。
ここからさらなる飛躍を誓う猪狩渉と四家魁人に期待したい。
集英社「青春と読書」スラムダンク奨学金インタビュー #6
http://seidoku.shueisha.co.jp/2010/read05.html
87Basketball Lab 「若手プレイヤーの奮闘と挑戦」
http://87basketball-lab.com/category/challenge/
宮本將廣のExtra Column003「僕はNBA選手になりたかった」