『 3×3.EXE PREMIER JAPAN 2021 PLAYOFFS 』が幕を閉じて、３週間が経とうとしている。
オリンピックで日本中に感動の嵐と盛り上がりを巻き起こした3×3。 私もオリンピックで3×3に魅了され、 8月11日に行われたプレミア大会に初めて会場に行き、更なる3×3沼にハマったひとりだ。3×3は、身体と身体のぶつかり合いが激しくタフな競技という所も魅力的だが、3×3を観戦すればする程プレーだけではない。選手ひとりひとりのストーリーがとても魅力的なスポーツだと感じた。
3×3をしているほとんどの選手は働きながらプロとして競技をしている。 そして、心の底からバスケが好きなんだ！とプレーや表情に溢れている選手が多く、3×3のエキサイトするプレー面だけでなく選手たちのバスケを愛する姿にも心撃たれた。
そんな3×3の素晴らしさを発信し続ける岡田麻央選手に、今シーズンの想いや3×3の活動、今後の展望について迫る！！
#1 岡田 麻央
165cm 愛知県出身
５人制現役時代は、トヨタ紡織サンシャインラビッツの
中心選手として8シーズン活躍。
2015年に５人制を引退。
その後、タレント、モデルとして活動中。
2018年に３人制の選手として現役復帰。
2019年9月株式会社サクラカゴを設立。
多方面から女子バスケの普及活動に取り組んでいる。
『 3×3.EXE PREMIER JAPAN 2021 PLAYOFFS 』
岡田選手が所属するインテル大泉は、
『3×3.EXE PREMIER JAPAN 2021 PLAYOFFS 』今シーズン３位。
渚紗：プレーオフお疲れ様です。前日練習のSNSの投稿だったりから、結構リラックスしているのかなという印象を受けていたのですが、どのような心境でしたか？
岡田：プレーオフまでのラウンドが２回しかなかったんですけど、１つ目のラウンドの時チーム全体が緊張していて、練習してきたことが全然出来なかったんです。なので、平常心とかリラックス、仲間との信頼感や空気感って試合に凄く出るので、プレーオフに向けチームでの一体感をより高めて、リラックスして昨日は最後の練習を終えることが出来ました。
渚紗：そうだったんですね。試合当日の朝はどんな心境でしたか？
岡田：前日のリラックスムードからチームを引き締めようと思い、チーム内で今日が最後だからという想いの共有をしました。まずは1勝。BEEFMANさんに勝つ事を第一に考え、BEEFMANさんの強いプレッシャーに負けないよう、いかにチームの気持ちをひとつにできるかと、いつも通りのプレーが出来るメンタルで望めるかが鍵だとチームで話しました。
渚紗：今シーズン、コロナの影響でラウンドの中止もある中、プレーオフまでのメンタル維持はどのようにされてましたか？
岡田：ラウンド4が中止になった時は、３位には入っていたので、プレーオフ進出は決まっていたので、ラウンド4中止はメンタル部分で大きく影響はなかったです。けど、ジャパンツアーや他の大会に私達のチームは出ていないので、チームとしては試合を重ねた方が絶対的によかったなとは思います。けれど、チーム内でも、そこまでメンタル面の波はなくプレーオフに向かって、言われていたことと目標をずっとやり続けてきました。
渚紗：やはりBREXの齊藤洋介選手が、練習のコーチをされた事は大きかったですか？
岡田：そうですね！全然違いました。女子は、特になのかもしれないんですけど、選手だけでやるって本当に難しくて、監督、コーチという存在をして下さったのは本当に有り難かったです。チーム内で、ああしよう、こうしようと言っても、それぞれの意見があって、みんな同じ立場なのでまとまらない時も、齊藤さんのような男子の世界をずっと１位をとって実力がある方が言うからこそ、みんなが聞こうという風にもなっていました。齊藤さんは、そういった実力の面だけでなく、選手一人一人にも寄り添って全部をやるではなく、その個人に出来る課題を作ってくれて、役割をはっきりさせていてくれていた事も大きいです。なのでメンタルも落ちることなく、私たちの迷いもなくなりました。
渚紗：齊藤選手に以前お話しを聞いたときに、チームは仲良くないといいものは生まれないって言っていて、今回のお話を聞いてもやっぱり信頼されているコーチなんですね。
岡田：はい。とっても信頼しています。
渚紗：家族みたいで素敵です。練習でのチームの雰囲気作りはどのようにしていたのですか？
岡田：チームは有明葵衣さんが加入してくれたことで、私含め他のメンバーのゆるさを引き締めてくれました。もともとみんないい子たちで仲は良くていい雰囲気だったんですが、ゆるすぎるところが難点ではあったので、本当に助かりました。そして齊藤さんも練習中に叫んだりして声を出してチームを活気づけたりしてくれて、この二人の加入がこのチームにはとても大きかったと思います。２人とも練習中だけでなく、個人個人にフォローの連絡もしてくれていて、とにかくめちゃいい人、めちゃいいコーチでした。それはみんなが思っていると思います。
渚紗：より良いメンバーでのシーズンだったんですね。プレーとは離れたお話しになるのですが、株式会社サクラカゴ設立2周年おめでとうございます！
岡田：ありがとうございます！
渚紗：岡田選手は選手でもあり、タレントのお仕事もされたり、会社の代表取締役としても働いていて、働く女性やこれから何か挑戦したいなって思う方の鏡になっていると私は思っています！そんな女性たちへのメッセージをいただけますか？
岡田：そんなことないです(照)。ありがとうございます。今の時代はだいぶ女性も活躍してきていると思いますし、今までこういうものがあったらいいな、誰かやってくれないかなと思っていたことを、そんなことを言っていてもはじまらない。自分でやってみよう！と思い会社を立ち上げました。女性の場合は男性と比べるとやっぱりまだまだ、結構制限があったりしてやりにくい事もあると思うんですけど、やっぱり自分のやりたい事があって出来るチャンスがあるのにやらない人生は勿体ないと思うので、年齢は関係なく、覚悟と計画をもって飛び込むべきだとは思います！やらなくて後悔するんだったら、やった方がいい。どうせみんな死んじゃうんだから、やれるだけやったらいいと思います！
渚紗：そうですよね！人生一度きりですもんね！
岡田：これはスポーツだけでなく、全てに言えることだと思うので、諦める前に挑戦する人生を送った方がいいと思います！
渚紗：この記事みてくれる方もだけど、私がめちゃめちゃ勇気もらいました。ありがとうございます！
岡田：死ぬ時後悔しない人生をみんな歩んでいきましょう！
渚紗：はい！私も挑戦することを諦めないで人生頑張ります！ 岡田選手が、新しくなにか挑戦したい事は今ありますか？
岡田：そうですね。やりたい事の根本が『教育』や『社会貢献』だったりするので、私がバスケをやってきたので、バスケというツールを使ってやっていきたいと思っています！ バスケを教えたり、オリジナルグッズや健康に良い食品を売ったり、YouTube投稿などで活動していますが、将来的には子どもたちのイジメ問題や、障害を持っていたり家庭に問題がある子などを含め全ての子どもたちが、自己実現が出来たり、幸せになる未来を描けるような手助けが出来る仕事をしたいと思っています。子どもたちだけでなく、沢山の人達がいくつになっても活力のある人生を送る手助けなどもしていきたいです。
渚紗：たくさんの子どもたちに笑顔と勇気を与えている岡田選手だからこそ出来るお仕事だしぴったりだなと思います。プレーヤーは今後も続けていかれますか？
岡田：プレーヤーも続けていきたいと思っています。けど、最近結婚もしたので、、。
渚紗：そうですよね！おめでとうございます♪幸せいっぱいのお写真SNSで拝見させていただきました！
岡田：ありがとうございます♪なので、子どもの兼ね合いもあるかなとは思っています。もし、子どもが出来たとしても、少し経って復帰が出来たらしたいとも今は思っています。身体のコンディションや家庭、仕事面も含め、その時になってみないと実際は分からないですけどね。母でありながらバスケをする選択も、大変だけどやる意義は感じるし楽しいなとは思っています。
渚紗：おおお！その時も、もちろん全力で応援させていただきます。たくさんお話ししていただき、ありがとうございます。
岡田：こちらこそ、ありがとうございます。これからも3×3を盛り上げていけるよう、皆さんと頑張っていきます！
選手のストーリーを知ると更に応援したくなる上、勇気を貰う。 女性であるからできる仕事や選択肢、発想を大切にしていきたいと私自身も思った。 これからも3×3の輝きを放つ選手たちと一緒にパリオリンピックに向け、3×3を盛り上げていこう！
▼ 『 3×3.EXE PREMIER JAPAN 2021 PLAYOFFS 』を
岡田選手が振り返ってます！3×3公式より
https://youtu.be/RXioWyx-JJY
▼岡田麻央代表取締役 株式会社サクラカゴHP
http://sakuracago.spo-sta.com/
記事：渚紗
写真：3×3公式
